前職はタンクローリーや消防車等の特殊車輌の設計をやっていました。当時兵庫県に住んでいましたが、結婚相手が富士宮市に住んでいたことで、一緒に住む為にIターン転職で東海ヒットに入社しました。
「富士宮市にあり転勤がない」
「小人数の企業で継続的な発展が見込める」
「オンリーワンの製品を開発し海外にも展開している」
企業を転職先として探している中で東海ヒットを知りました。
自社で営業・開発・製造を行い、広く海外展開をしている製品は理化学分野で使われるので最先端の研究に触れることができ、ユーザー様から直接話を伺って製品の仕様を決めていく、社長からそんな話を面接で伺って自分のイメージ通りだったので、即決で入社を決めました。

入社当時は既存製品の改良と特注品への対応を行っていました。今と違って当時は開発部門の人数も少なかったので、特注品への対応を多くこなしていく中で実践を通じてスキルを身に着け、研究室や学会の場でユーザーであるお客様に積極的にコミュニケーションを取りにいくことで知識を得て、商品開発に活かしていきました。
入社して8年位たった後に営業部門に異動になりました。営業では代理店とお付き合いをしていく中で、代理店は幅広い分野で受け入れられる製品を求めている事が分かりました。これは設計をしていく上でも必要な視点であり、開発部門に戻った後に活かされています。
現在では特注品への対応や既存製品の改良を行いつつ、これまで開発した製品を発展させて新たなニーズに応えた新製品の開発にも取り組んでいます。

自社製品を使って頂くお客様に直接匕アリングができること、そしてそれをカタチにして納品し、喜びの声を聞けた時、とてもこの仕事にやりがいを感じます。
前職では既に仕様は決められていて、仕様通りに設計することがミッションでした。だからこそ、自分で決めたり提案した仕様の製品をお客様が使って、直接評価が聞ける現在の環境に感謝をしています。

入社2年目に特注案件で世の中のどこも作っていない製品の開発依頼を受けました。簡単に言うと、顕微鏡に使うガラスプレートは均一の温度に保たれていることが常識であったのに対し、プレートの端から端までの温度をグラデーション状態で差をつけることを求められました。学生時代に学んだ伝熱工学の知識を使い、約半年間試行錯誤をして完成させ、納品しました。
その後研究者の間で大変権威のあるNature系の論文に発表され、tokaihitという名前も入り、先生から喜びの声をもらえたことは今でも鮮明に覚えています。因みに、最近、別の著名な研究室からどうしても同じものを作って欲しいと依頼があり、付加価値の高い製品である旨をご理解頂き高額で購入いただけました。

東海ヒットは、マーケティング・営業・開発・製造を一貫して行っている会社であり、ものづくり全体を把握でき、自分のやっている仕事の価値や意義を感じられることができる会社です。自社製品だからこそ、市場のニーズの把握や製品改良をしていく上で、社内外の様々な立場の方と積極的にコミュニケーションを図る必要がある為、言われたことをやる受け身的なスタンスの方には不向きな会社と言えます。自分で製品を開発してお客様に喜んでもらいたい、そんなスタンスで仕事する人にとって、充実感を持って活躍できる環境であることは間違いありません。
これまでに設計した製品や使っていたCADツールは問いません。今では部署のスタッフも増え、しっかり育成する体制は整っています。測定器・切削加工機・3Dプリンタ・CAD・CAEなども充実しており、要望すれば購入もできます。やってみよう、やってみたい、そんな意欲を持って是非ご応募頂きたいと思います。

写真説明：休日はDIYで小屋を製作、オフも充実できます。